
ウブドで王族のお葬式があるので、「バリ島の火葬式」を勉強しよう!!と言っていたのに、なかなか更新できなくってごめんなさい。
さぁ、勉強しましょう!!
火葬式ってやつは、バリヒンドゥー教徒にとって、ホンマに人生で最大のセレモニーらしいです。日本だと、「お葬式を観光客に公開するなんて、まったく・・・」と思われそうですが、バリヒンドゥーの火葬式はんなこたぁござぁせん。
だってこんなに盛りだくさんなんですもん。
火葬式の際、バリ人のあんちゃんたちが担がれた2台のお神輿を、ガムラン隊を引き連れて街中を練り歩きます。
お神輿のうちひとつは、亡骸を墓地まで運ぶ塔(バデという名前です)。そしてもう1つは、張り子の棺で、プトゥラガンという名前のものです。
お神輿は四つ辻に差し掛かると、なぜか上下に激しく揺すってぐるぐると周ります。
この行動の意味は、死者の霊が戻ってこないように道を惑わすためだそうです。
そしてプトゥラガンは墓地に用意された真新しい白い布の天蓋が付けられた屋根のある火葬堂に置かれます。
亡骸はバデからプトゥラガンに移され、燃やされます。
プトゥラガンが燃え始めると、バデにも火がつけられます。
このとき、遺族はみんな晴れ晴れとしていて悲しそうではござぁせん。
それは死者の霊は炎とともに舞い上がって天界に達し、今よりももっと良い存在になって生まれ変わると信じられているからです。
燃えた後、家族によって骨片が拾い集められます。この辺は日本と同じですね。
骨片は人型に並べられ、高僧(プダンダと呼ばれてます)によって死者に霊を浄化してもらいます。
骨片の一部を、家族が石臼ですりつぶし、プスポ(puspa)と呼ばれる椰子の若い実でつくられた容器に納めます。
そして、遺族は遺骨の入った容器を持って川か海に行きます。そこで儀礼をし、お祈りを終えると容器を流し、そして灰も海に流します。
火葬式をすべて終えた後、バリヒンドゥー教の総本山であるブサキ寺院に行き、その周辺にあるいくつもの寺院や祠にお祈りして、死者への儀礼は終了します。
そして亡くなった人の霊は、ガルンガンからクニンガンの10日間に、祖霊神として各家の氏寺に戻ってくるとされます。
こんなんが大体の流れです。
でももっと細かいアレコレがあるんどす。それもこの機会にちょっと勉強しましょうぜ!
火葬式はバリヒンドゥーの暦に従って、この儀礼に適切な日が選ばれます。
もちろん亡くなる日を選べるわけではないので、そのときはとりあえず遺体を墓地に埋葬し、日を改めて儀式を行います。
そんでもって埋葬後、適切な日が来て準備が整ったら火葬を行います。
なんですぐしないのかといいますと、まぁ費用がかかるんですなぁー。
でも早めにすることが望ましいんです。なぜなら、火葬が済んでいない死者は生者でも祖霊でもない、中途半端で危険な存在だと考えられるからですの。
じゃけぇ本当は埋葬せずに、亡くなったらすぐに火葬されるのがよいのですが、やはりそれは経済的な問題で、そーもいかない家が多いです。
こんな感じで埋葬に関してこだわるのは、バリ人たちが「死者が出たことによる穢れ(スブルといいます)」を非常に忌み嫌うからです。
日本ではその昔、王族などが亡くなると奥さんや子供たちは、遺体の安置されていた殯(もがり)の宮で過ごしてましたよね??その期間は一定ではなくって、敏達天皇(推古天皇のダンナさんですなぁ)の家族は5年くらい殯(もがり)の宮で過ごしましたけん。(古代史オタクですの、私)
ある文献では、殯(もがり)の期間が短い=暗殺、怪死などによって亡くなった人、という説がありますので、バリヒンドゥーのそれとは、異なってることがわかりますねぇー。
そんで話をバリ島に戻します。
先ほど出てきたバデ、これもカースト(階級)によって色々種類が異なるんですよ。
スードラ層のバデは屋根が1つです。
屋根はインドにある霊峰マハメルにあやかってメルと呼ばれています。メルの数は必ず奇数と決まっていて、貴族であるクシャトリア層、ワイシャ層のバデ(この場合は呼び名が変わりワデといいます)は、地位の高さによって3層から11層まであります。
そんで頂上に黄金のリンガの飾りが乗っています。リンガが、あのぉそのぉまぁ男性器の象徴で、シヴァ神の象徴でもあります。
バデ(ワデ)は、バリヒンドゥーの三項の世界観ってやつをあらわしてるとされます。
メルのある上部分は天界を現し、下層部は地界を現し、正面には地界に棲む世界を支える亀(ブダワン・ナラ)にバスキとアナンタボガという2匹の竜がからみ、後ろには悪霊を祓う森の守護神ボマとウィシュヌ神の乗り物であるガルーダ(名古屋復航おめでとう!!)と極楽鳥の飾りが取り付けられています。
そして天界と地界の間に遺体を収める空間があるんです。これがすなわち人間界です!!
遺体を収める棺(プトゥラガン)にも、カーストによってさまざまな形があります。
まずスードラ層は、獅子や半象半魚、木で作られた四角い箱状の物だったりします。
そんで高僧や僧侶は白い牛で、王様は竜、貴族層のクシャトリア、ウェシャは、黒い牛を使います。よく写真とかで見かけるのは、黒い牛だったんで、全部が全部黒い牛なんだと思ってました。ちなみに、もちろんというか、細かいのぉーというか男性は雄牛で女性は雌牛です。
こんな感じで、火葬式はお金も時間もかかるんですね。ここに向かって生きてるんですね。
ここまで勉強したからには、見てみたいですのぉー。でも今回の王様の火葬式を見るには2日は休まないといけんし・・・。
※写真はクルンクン地区で見かけたお祭り風景です。火葬式ではござぁせんよ。
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